目次
1.仁科芳雄デジタル記念館へようこそ
2.旧「仁科記念室」
3.仁科芳雄博士略歴
4.仁科芳雄博士の偉業
5.著作と書簡
仁科芳雄デジタル記念館へようこそ
仁科芳雄が1951年1月10日に急逝されたときのままに保存されてきた博士の執務室・通称「仁科記念室」(文京区本駒込の日本アイソトープ協会内) が建物(旧理研37号館)の老朽化でやむなく解体となったため(2023年5月に解体されました。<解体後の写真はこちら>)、室内にあった博士愛用の調度品、書籍、自筆の書簡などといった日本の現代物理学の父の遺産は、すべて博士の古巣である理研の和光事業所に寄附しました。
このたび理研はこれらの物品の一部を活用して「仁科記念室を再現」するためのクラウドファンディングへのご協力をお願いしてきましたが、2022年10月31日をもって首尾よく終了いたしました。ここをクリックすると募集結果をご覧いただけます。たいへん多くの方々からご芳志を頂戴し理研の主催者一同感謝感激しております。物品を寄附した仁科記念財団も同様に感謝しております。
復元された仁科博士の執務室
2022年10月28日、「仁科芳雄記念室お披露目会」が、RIBF棟(下写真) にて執り行われました。詳しくは、理研のホームページ
をご覧ください。お披露目会では、五神真理研理事長から小林誠理事長に「仁科芳雄博士にゆかりのある極めて貴重な史料の寄贈への感謝状」が贈呈されました。
お披露目会とそれに続くシンポジウムについては、当財団上蓑義朋理事の「理化学研究所仁科研究室のキセキ」(Isotope News 2023年2月号)をご覧ください
写真左:理研仁科センターRIBF (RIビームファクトリー) 棟 (埼玉県和光市)。「仁科芳雄記念室」は、RIBF棟正面玄関を入ったギャラリーの隣にある。写真右:理研第3号サイクロトロン電磁石のモニュメント (東京大空襲で焼損した仁科小サイクロトロンを、戦後再建したもの) 。文京区本駒込の日本アイソトープ協会の敷地から正面玄関左側に移設された。差込写真は国立科学博物館に展示されているこのサイクロトロンの加速箱。
に理研仁科センター奥野広樹博士の解説「理研3号サイクロトロンの移設と『復活』」「加速器」Vol.a18, No.3 p.161 があります。
写真左:第3号サイクロトロンの顕彰石碑 写真右:石碑の文は元理研放射線研究室主任研究員山崎文男博士、書は元理研宇宙線研究室主任研究員宮崎友喜雄博士。文頭の「この地」は、文京区本駒込の旧理化学研究所。
文中のE.O.ローレンス来日の写真は、下右の写真(さらに下の理研37号館の玄関前で1951年5月に撮影された)、左はわが国で最初のサイクロトロン。は「小サイクロトロン再建の経緯」についての玉木博士のメモ。
は、1931年12月5日~1950年10月30日の『ローレンスと仁科博士の往復書簡』。末尾にローレンスが「小サイクロトロン再建」を促す1951年5月17日の書簡あり。
目次
1.仁科芳雄デジタル記念館へようこそ
2.旧「仁科記念室」
3.仁科芳雄博士略歴
4.仁科芳雄博士の偉業
5.著作と書簡