仁科記念財団の出版物

講演会は本財団の重要な活動のひとつですが、講演会に出席できなかった人のために講演記録をぜひ出版する必要があるというのが初代理事長であった故渋沢敬三氏の強い希望でした。また2代目の理事長であった故朝永振一郎博士は、これは財団が社会に対して開いている重要な窓であるから、財団として大いに力を入れるべきであるというのが持論でした。このため講演会の記録は出来るだけ保存し、講演会記録(NKZ)として出版するよう努力しております。また財団の広報誌「財団案内」を出版するとともに、仁科博士、朝永博士をめぐる科学史資料の収集調査を行っています。

仁科記念財団案内(2020年版)

仁科芳雄博士生誕100周年記念出版

仁科博士の生誕百周年を記念する国際シンポジウム “Evolutional Trends of Physical Science” が1990年12月5日から7日にわたって東京都文京区本駒込の日本医師会館で開催されました。仁科記念財団と理化学研究所との共同主催で,文部省,科学技術庁,日本医師会,日本アイソトープ協会の後援を得て行われました。会場の医師会館は,仁科博士ゆかりの地である旧理研敷地内に新築された立派な会館で,日本医師会のひとかたならぬご厚意により使用できました。

会議のテーマは,物理学全般にわたってその進むべき方向を探求するもので,素粒子,原子核,宇宙,物性,核融合,計算機物理,生物物理、各分野の招待講演が行われました。招待講演者は,ノーベル賞受賞者5名を含む世界一流の学者21名でありました。それらのかたがたは皆,「Dr.Nishinaの記念のために招かれて話すのは光栄である」と快くお引き受けくださいました。

(表紙と裏表紙)このPDFは、1991年5月に Springer Verlag のプロシーディングスとして出版された講演録です。

会場の座席数の関係で,シンポジウム参加者の一般公募はいたしませんでしたが,世界各国から314名が集まりました。久しぶりに顔を合わせて,話に花を咲かせる人々が会場や晩餐会などで数多く見られました。12月6日午前には Nishina メモリアル・セッションがあり,そのあとに第36回仁科記念賞の授与式が行われました。また,その日の晩には,東京會舘で盛大な晩餐会行われ,海外学者との聞の,また国内研究者同士の,旧交をあたためたり,新しい交友を始めたりする絶好の機会となりました。講演会場のロビーには,仁科博士関連の写真が展示されて参加者の関心を呼び,また,日本物理学会誌の特集号,日本IBM広報誌「無限大」,日本アイソトープ協会「Isotope News」誌の特集号が置かれ,希望者が自由に受けとりました。

仁科生誕百周年記念としては,このほかに,仁科博士のポートレイトをモチーフにした切手が「ラジオ・アイソトープ利用50周年」記念として,博士の誕生日に合わせて12月6日に発行されました。 ─「1991年度仁科記念財団案内」より抜粋 ─

「原子時代の科学」(初期の定例仁科記念講演録)

本書は、1955年の第1回から1959年までに開催された初期の定例仁科記念講演会の講演録集です。故玉木英彦元常務理事の「あとがき」に、この講演会の開催が仁科芳雄先生の倦むことのない啓もう精神を引き継いだものであること、講演会に参加できなかった人たちのために講演録集を出版したことなどが語られています。

 

仁科芳雄博士の著作

「仁科記念財団50年のあゆみ」と「仁科博士とその時代」(鎌田甲一講演録)

仁科記念財団は、1955年に仁科芳雄博士の偉大な業績を記念して創立され、2005年に50周年を迎えた。この半世紀にわたり財団は、仁科記念賞の贈呈、研究助成金の贈呈、海外への研究者派遣、外国のすぐれた学者の招聘、発展途上国研究者の来日研究助成、仁科記念講演会の開催、仁科記念文庫の運営、仁科博士、朝永博士をめぐる科学史資料の収集調査、などの事業を行ってきた。この機会に、これまで財団を支えてこられた数多くの方々への感謝の気持ちをこめて、50年の歩みを資料としてまとめた(2005年12月)。また、巻末に故鎌田甲一元常務理事の講演録「仁科博士とその時代」を加えた。

「仁科記念財団50年のあゆみ」「仁科博士とその時代」 (12MB pdfファイル)

「仁科記念講演録集」「仁科芳雄往復書簡集」

仁科記念財団では財団創立50周年の記念行事の一環として、次の書籍を出版しました。 は出版社の広告です。

仁科記念講演録集

仁科芳雄往復書簡集

仁科記念講演録などのNKZシリーズ

仁科博士の誕生日である12月6日前後に行っている定例の記念講演会、および外国の著名物理学者が来日した折りに開催している仁科記念講演会の記録です。   アイコンのあるものはクリックしてダウンロードいただけます。