仁科記念賞

仁科記念賞は、故仁科芳雄博士の功績を記念し、原子物理学とその応用に関し、優れた研究業績をあげた比較的若い研究者を表彰することを目的とします。 受賞者には賞状と賞牌、および1件に対し50万円の副賞が贈呈されます。 ここにいう原子物理学とは、原子、分子、原子核、素粒子はもちろんのこと、これらの関与する基礎的なミクロの立場に立った物理学であるが、直接原子物理学に係わるものに限らず、理学、工学、医学等あらゆる分野において原子物理学に深い関連のある研究を含むものとします。


    

2013年度の仁科記念賞は次の方々に贈られます。


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受賞者:   香取 秀俊 氏(東京大学大学院工学系研究科教授、理化学研究所主任研究員)
受賞者業績: 光格子時計の発明
受賞者:   高橋 義朗 氏(京都大学大学院理学研究科教授)
受賞者業績: イッテルビウム超低温量子系の創出
受賞者:   近藤 敬比古 氏(高エネルギー加速器研究機構特別教授)
       小林 富雄 氏 (東京大学素粒子物理国際研究センター教授)
       浅井 祥仁 氏 (東京大学大学院理学系研究科教授)
受賞者業績: ヒッグス粒子発見に対する貢献

これまでの受賞者とその業績

 
年度 受賞者 受賞者業績
2012 東北大学ニュートリノ科学研究センター
井上邦雄
地球内部起源反ニュートリノの検出
東京工業大学フロンティア研究機構
細野秀雄
鉄系超伝導体の発見
理化学研究所仁科加速器研究センター
初田哲男
筑波大学数理物質科学研究科
青木慎也
筑波大学数理物質科学研究科
石井理修
格子量子色力学に基づく核力の導出
2011 理化学研究所仁科加速器研究センター・理研BNL研究センター
秋葉康之
衝突型重イオン反応の諸研究、特にレプトン対生成による高温相の検証
九州大学応用力学研究所
藤澤彰英
核融合科学研究所
居田克巳
高温プラズマにおける自発電磁場の実験的検証
2010 東京大学大学院総合文化研究科・広域科学専攻
金子邦彦
大自由度カオスの理論
京都大学大学院理学研究科物理学・宇宙物理学専攻
前野悦輝
スピン三重項超伝導体ルテニウム酸化物の発見
2009 カリフォルニア工科大学・東京大学数物連携宇宙研究機構
大栗博司
トポロジカルな弦理論の研究
東北大学大学院理学研究科
田村裕和
ハイパー核ガンマ線スペクトロスコピーの研究
2008 国立天文台
家正則
すばる望遠鏡による初期宇宙の探査
東京大学大学院理学系研究科
上田正仁
引力相互作用する原子気体のボース・アインシュタイン凝縮の理論的研究
東京大学大学院理学系研究科
早野龍五
反陽子ヘリウム原子の研究
2007 大阪大学大学院理学研究科
細谷裕
細谷機構の発見
2006 日本原子力研究開発機構関西光科学研究所
田島俊樹
レーザーを用いたプラズマ電子加速の先駆的研究
東京工業大学大学院理工学研究科
西森秀稔
ランダムスピン系における「西森線」の発見
物質・材料研究機構ナノ物質ラボ
三島修
水・非晶質氷の相転移・ポリアモルフィズムの実験的研究
2005 東京大学工学系研究科
永長直人
異常ホール効果の理論的研究
京都大学大学院理学研究科
西川公一郎
加速器ビームによる長基線ニュートリノ振動の観測
理化学研究所
森田浩介
新超重113番元素の合成
2004 理化学研究所・日本電気株式会社
蔡兆申
ジョセフソン接合素子を用いた2個の量子ビット間の量子もつれ状態の実現
名古屋大学大学院理学研究科
丹羽公雄
原子核乾板全自動走査機によるタウニュートリノの発見
2003 大阪大学大学院基礎工学研究科
北岡良雄
核磁気共鳴法による新しい超伝導状態の解明
東北大学大学院理学研究科
鈴木厚人
原子炉反電子ニュートリノの消滅の観測
大阪大学核物理研究センター
中野貴志
レーザー電子ガンマ線による新粒子の発見
2002 京都大学大学院理学研究科
小山勝二
超新星残骸での宇宙線加速
東京大学大学院理学系研究科
樽茶清悟
人工原子・分子の実現
大阪大学核物理研究センター
永井泰樹
東京工業大学原子炉工学研究所
井頭政之
原子核による速中性子捕獲現象の研究
2001 東京大学宇宙線研究所
鈴木洋一郎
東京大学宇宙線研究所
中畑雅行
太陽ニュートリノの精密観測によるニュートリノ振動の発見
高エネルギー加速器研究機構
高崎史彦
高エネルギー加速器研究機構
生出勝宣
B中間子における CP 対称性の破れの発見
大阪大学基礎工学部
天谷喜一
大阪大学基礎工学部
清水克哉
超高圧下における酸素及び鉄の超伝導の発見
2000 東京大学大学院理学系研究科
折戸周治
高エネルギー加速器研究機構低温工学センター
山本明
宇宙線反陽子の観測
イタリア Pisa大学
小西憲一
小西アノマリーの発見
京都大学大学院理学研究科
堀内昶
フェルミ粒子分子動力学による原子核の研究
1999 九州大学理学部
井上研三
近畿大学九州工学部
角藤亮
超対称標準理論における電弱対称性の量子的破れ
東京大学宇宙線研究所
梶田隆章
大気ニュートリノ異常の発見
日本電気(株)基礎研究所
中村泰信
超伝導素子を用いたコヒーレント2準位系の観測と制御
1998 青山学院大学理工学部
秋光純
梯子型物質における超伝導の発見
電気通信大学レーザー極限技術研究センター
清水富士夫
原子波ホログラフィーの開拓
筑波大学物理学系
近藤都登
トップクォーク発見に対する貢献
1997 東京大学宇宙線研究所
木舟正
東京工業大学理学系研究科
谷森達
超高エネルギーガンマー線天体の研究
名古屋大学理学部
三田一郎
B中間子系でのCP対称性の破れの理論
東京大学物性研究所
安岡弘志
高温超伝導体におけるスピンギャップの発見
1996 日亜化学工業(株)開発部
中村修二
短波長半導体レーザーの研究
東北大学工学部
板谷謹悟
固液界面でのアトムプロセスの解明に関する研究
国立天文台電波天文系
中井直正
国立天文台電波天文系
井上允
国立天文台地球回転研究系
三好真
銀河中心巨大ブラックホールの発見
1995 東北大学大学院理学研究科
佐藤武郎
超低温における量子的相分離現象の実験的研究
大阪大学大学院工学研究科
川上則雄
筑波大学物理学系
梁成吉
共形場理論に基づく1次元電子系の研究
1994 学習院大学理学部 川畑有郷 アンダーソン局在およびメソスコピック系における量子輸送現象の理論
東京大学原子核研究所
田辺徹美
クーラーリングを用いた電子・分子イオン衝突の精密研究
筑波大学物理学系
岩崎洋一
筑波大学物理学系
宇川彰
高エネルギー物理学研究所
大川正典
京都大学基礎物理学研究所
福来正孝
格子量子色力学の大規模数値シミュレーションによる研究
1993 核融合科学研究所
伊藤公孝
九州大学応用力学研究所
伊藤早苗
高温プラズマにおける異常輸送とL―H遷移の理論
理化学研究所
勝又紘一
新しい型の磁気相転移の研究
1992 NTT基礎研究所
山本喜久
光子数スクイーズ状態の形成および自然放射の制御
筑波大学物質工学系
大貫惇睦
新潟大学教養部
長谷川彰
遍歴する重い電子系のフェルミ面に関する研究
東北大学理学部
柳田勉
ニュートリノ質量におけるシーソー機構
1991 高エネルギー物理学研究所
北村英男
挿入型放射光源の開発研究
分子科学研究所
齋藤修二
星間分子の分光学的研究
東京大学理学部
和達三樹
ソリトン物理学とその応用
1990 東京大学理学部
佐藤勝彦
素粒子論的宇宙論
東京大学理学部
十倉好紀
電子型銅酸化物超伝導体の発見
高エネルギー物理学研究所
横谷馨
リニアコライダーにおけるビーム相互作用の研究
1989 理化学研究所
谷畑勇夫
不安定原子核ビームによる原子核の研究
東京大学理学部
野本憲一
超新星の理論的研究
1988 名古屋大学理学部
松本敏雄
宇宙背景輻射のサブミリ波スペクトルの観測
大阪大学理学部
吉川圭二
ひもの場の理論
東京大学物性研究所
齋藤軍治
有機超伝導体の新しい分子設計と合成
1987 東京工業大学理学部
高柳邦夫
シリコンの表面構造の研究
東京大学東京天文台
森本雅樹
東京大学東京天文台
海部宣男
ミリ波天文学の開拓
東海大学理学部
小柴昌俊
東京大学理学部素粒子物理国際センター
戸塚洋二
東京大学宇宙線研究所
須田英博
超新星爆発に伴うニュートリノの検出
1986 東京大学理学部
鈴木増雄
相転移秩序形成及び量子多体系の統計物理学
広島大学理論物理学研究所
藤川和男
場の量子論における異常項の研究
広島大学核融合理論研究センター
佐藤哲也
散逸性磁気流体プラズマの非線形ダイナミックス
1985 マサチューセッツ工科大学
田中豊一
ゲルの相転移現象の研究
新技術開発事業団
飯島澄男
少数原子集団の動的観察
宇宙科学研究所
田中靖郎
てんま衛星による中性子星の研究
1984 東京大学理学部
江口徹
コーネル大学
川合光
格子ゲージ理論
東北大学理学部
石川義和
中性子散乱による金属強磁性の研究
学習院大学理学部
川路紳治
二次元電子系における負磁気抵抗および量子ホール効果の実験的研究
1983 フェルミ国立加速器研究所
山内泰二
ウプシロン粒子の発見に対する貢献
東京大学理学部
増田彰正
希土類元素の微量精密測定と宇宙・地球科学への応用
1982 筑波大学物理工学系
安藤恒也
MOS 反転層における二次元電子系の理論的研究
(株)日立製作所中央研究所
外村彰
電子線ホログラフィー法の開発とその応用
1981 東京大学教養学部
杉本大一郎
近接連星系の星の進化
高エネルギー物理学研究所
吉村太彦
宇宙のバリオン数の起源
1980 大阪大学理学部
伊達宗行
超強磁場の発生
東北大学原子核理学研究施設
鳥塚賀治
原子核の巨大共鳴の研究
京都大学理学部
九後汰一郎
プリンストン高等研究所
小嶋泉
非可換ゲージ場の共変的量子化の理論
1979 東京大学物性研究所
守谷亨
遍歴電子強磁性の理論
高エネルギー物理学研究所
小林誠
東京大学原子核研究所
益川敏英
基本粒子の模型に関する研究
1978 分子科学研究所
廣田榮治
高分解能高感度分光法によるフリーラディカルの研究
東京大学理学部
有馬朗人
東京大学原子核研究所
丸森寿夫
原子核の集団運動現象の解明
1977 東京大学物性研究所
塩谷繁雄
ピコ秒分光法による半導体の高密度励起効果の研究
京都大学基礎物理学研究所
牧二郎
筑波大学物理学系
原康夫
素粒子の四元模型
1976 九州大学理学部
磯矢彰
静電高圧加速器の研究とその新機軸の開発
ロチェスター大学理学部
大久保進
名古屋大学理学部
飯塚重五郎
強い相互作用による素粒子反応に対する選択規則の発見
1975 東京大学理学部
山崎敏光
核磁気能率における中間子効果の発見
東京大学物性研究所
花村榮一
多励起子系の理論的研究
1974 大阪大学教養部
大塚頴三
半導体電子輸送現象のサイクロトロン共鳴による研究
ニューヨーク市立大学
崎田文二
素粒子の超多重項理論および二重性理論の研究
1973 京都大学数理解析研究所
中西襄
場の量子論における散乱振幅の諸性質の分析
京都大学基礎物理学研究所
佐藤文隆
広島大学理論物理学研究所
冨松彰
重力場方程式の新しい厳密解の発見とそれの宇宙物理学への応用
1972 テンプル大学物理学科
川崎恭治
臨界現象の動力学的理論
東北大学理学部
真木和美
超伝導体の理論的研究
1971 東京大学原子核研究所
菅原寛孝
基本粒子の対称性の応用
ミュンヘン工科大学
森永晴彦
インビームスペクトロスコピーの創出と原子核構造の研究
1970 学習院大学理学部
木越邦彦
炭素―14による年代測定に関する研究
東京大学理学部
西川哲治
線型加速器に関する基礎研究
1969 大阪大学教養部
松田久
原子質量精密測定用大分散質量分析装置の開発
名古屋大学プラズマ研究所
池地弘行
京都大学理学部
西川恭治
イオン波エコーの研究
1968 九州大学理学部
森肇
非平衡状態の統計力学
工業技術院電気試験所
近藤淳
希薄合金の抵抗極小の解明
1967 広島大学理学部
小川修三
東京大学原子核研究所
山口嘉夫
基本粒子の対称性に関する研究
東京大学宇宙航空研究所
西村純
超高エネルギー相互作用における横向き運動量の研究
1966 東京大学宇宙航空研究所
小田稔
SCO―X―1の位置決定
東京大学物性研究所
豊沢豊
固体光物性の動力学的理論
1965 京都大学教養部
三谷健次
名古屋大学プラズマ研究所
田中茂利
弱電離プラズマのサイクロトロン周波数における負吸収の研究
大阪市立大学理学部
三宅三郎
宇宙線ミュー中間子およびニュートリノの研究
1964 東京大学理学部
岩田義一
静電磁場における電子、およびイオンの運動に関する研究
東京教育大学光学研究所
瀬谷正男
真空分光計に関する研究
1963 京都大学理学部
林忠四郎
天体核現象の研究
1962 名古屋大学プラズマ研究所
高山一男
低密度プラズマの研究――特に共鳴探針法の発明
工業技術院電気試験所
佐々木亘
ゲルマニウムの熱い電子の異方性の研究
1961 東京大学原子核研究所
丹生潔
中間子多重発生の火の玉模型
名古屋大学理学部
福井崇時
大阪市立大学理学部
宮本重徳
ディスチャージチェンバーの研究と開発
京都大学理学部
松原武生
量子統計力学の方法
1960 大阪府立大学理学部
吉森昭夫
磁性結晶におけるスピンのらせん状配列の理論
1959 ソニー(株)
江崎玲於奈
エサキダイオードの発明、およびその機能の理論的解明
理化学研究所
中根良平
化学交換反応による同位元素濃縮
1958 大阪大学理学部
杉本健三
原子核の励起状態の磁気能率、および電気四極子能率の測定
東京教育大学理学部
沢田克郎
電子ガスの相関エネルギーに関する研究
1957 東京大学理学部
久保亮五
非可逆過程の統計力学
1956 大阪大学理学部
芳田奎反
強磁性体における磁気異方性エネルギー
東京大学農学部
三井進午
農業技術研究所
西垣晋
農業技術研究所
江川友治
蚕糸試験場
潮田常三
同位元素による植物の栄養ならびに土壌肥料学的研究
1955 大阪大学理学部
緒方惟一
大型質量分析器の完成
大阪市立大学理学部
西島和彦
素粒子の相互変換